坪とは?
土地探しをしていると、「南向き土地〇㎡」や「敷地面積〇坪」という広告を目にします。
しかし、〇坪!と言われても具体的な広さがイメージできませんよね、そもそも坪・㎡は聞き馴染みのある〇畳(帖)と何が違うのでしょうか?
今回は不動産について聞いたり、調べたりする際に必ずと言っていいほど耳にする単語である『坪』について勉強していきます。
「坪」とは、尺貫法(しゃっかんほう)であり、
長さや距離を表すものとして「里」「町」「間」「丈」「尺」「寸」
面積や地積を表すものとして「反」「畝」「坪」
体積を表すものとして「石」「斗」「升」「合」「勺」
重さを表すものとして「貫」「斤」「両」「匁」などがあります。
不動産においては土地や建物の面積に「坪(つぼ)」が使われることが多く、建築面積のことを「建坪」ともいいます。
ただし、これらの尺貫法による表示は一般の取引において昭和34年から使用が禁止され、土地建物についても昭和41年に廃止されています。不動産の売買契約書などでは原則として坪数は表示されず、広告やパンフレットで坪数が使われるときには㎡(平方メートル)による面積の後に括弧書きで表示されているでしょう。ただし、土地の実測売買(敷地の実測結果によって売買代金を精算する契約方式)の契約書では、その精算単価として「坪単価」が表示されることもあります。
また、古い不動産登記簿をみると「反(たん)」や「畝(うね)」も登場します。
1反は1000㎡・1畝は100㎡に近いため、メートル法へスムーズに変換されました。しかし、坪は1坪=約3.30578…平方メートルとキリの良い値にならないために、現在でも使用されているということです。
この坪については3.3㎡と書かれている場合も多いのですが、1坪=3.3㎡で計算をすると100平方メートルで約0.05坪の誤差が生じます。わずかな違いのように見えますが、地価の高い都市圏や土地が広大である場合にはこの差が大きな金額の差となるので注意が必要です。
「2畳(帖)ぐらいだね」といった会話は不動産の世界に馴染みがない人でも聞いたことがあると思いますが、なぜ不動産ではあまり使われていないのでしょうか。実は畳は江戸間(関東間)・京間(本間)・中京間(三六間)・団地間などと呼ばれる規格があり、それぞれサイズが異なります。(「間」は上記の長さを表す単位)1坪は畳に換算するとおおよそ2畳になります。ただ、2畳がちょうど1坪となるのは中京間であり、京間(本間)の2畳は1坪よりも大きく、逆に江戸間(関東間)の2畳は1坪よりも小さくなります。いわゆる団地間は江戸間よりも小さなサイズで、2枚並べても約0.87坪にしかなりません。地域によって大きさが異なるものは中々使いづらいですよね…
「畳(ジョウ)」は和室の畳(タタミ」を意味しますが、時代の変化に伴ない、フローリングの洋室が増えてきたため、和室限定の「畳」から汎用性のある「帖」が使われるようになりました。
【㎡⇔坪⇔畳】
坪・平方メートル・畳(帖)の換算値
1坪 =約3.3057…㎡ = 約2畳
1㎡ =約0.3025…坪
(1㎡は1m×1mで構成される面積)
1畳 = 約0.5坪
畳(帖)はあくまでもイメージを掴むものぐらいでお考えください。
こちらを用いて、ぜひご自宅の部屋の大きさなどを計算してみてください。
時代の変化に合わせて、わかりやすくするために単位や表記の仕方が変わってきました。
この先の時代では坪も使われることがなくなる…といったこともあるのでしょうか?
そんな疑問もありますが今回はここまでにします。ありがとうございました。
広報部 岡谷